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アウトプットが大切なんですって奥さん

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私の名前は照島みつけ(てらしま みつけ)。


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普通の大学生だ。

平成最後の夏だというのに、普通の大学生なものだから普通にテストを受けて普通に遊んで普通にバイトを励んでいる。

だというのに、何故こんなプロローグじみた物言いで1人メモ帳に向き合っているのかというと。

なんだか今日の仕事は面白そうな予感がしたからである。

 

 

 

糸口社長「おはよう、照島さん」

みつけ「おはようございます」

 
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この人は糸口社長(いとぐち シャチョー)。

糸口探偵社の経営者であり、一番の探偵であり、一番の甘党なイケてるロマンスグレーだ。

 

糸口社長「やあ、夏休みだというのに朝から入ってくれて助かってるよ。今日もよろしく......あ、早速だけど流石さんにこれ渡しといてくれる?」

 

流石さん。

さすがさんではなく、りゅうごくさんと読む。

しかし美人でテキパキ仕事をこなす社長秘書とくれば、誰しもがさすがさんと呼んでしまう。

りゅうごくさんさすがです、が社内での決まり文句なのだ。

 

みつけ「はい、わかりました」


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 (資料を手にいれた)

ひらひらと手をふる社長に一礼して、執務室から出る。

この時間だと流石さんは一階だろう。

 

私は一階に行くため......

 

 

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