斜め上から目線

アウトプットが大切なんですって奥さん

7

まずは手近、かつあまり怖くなさそうなところから攻めるべきではないだろうか。

みつけ「リビングなんてどうでしょう」

田ノ中「............」

おや?

田ノ中さんは少し驚いたようにこちらを見つめている。

みつけ「あの......」

田ノ中「ああ、うん。ええとリビングだっけ?いいんじゃないかな」

少しぼおっとしていたのか、どこか適当に返事をしているように思える。

玄関を入って右側の扉がリビングだ。

資料に添付された地図によると、リビングとキッチンは繋がっており、更にキッチン側の扉を開けると階段下の物置に繋がるようになっているようだ。

向かって左の扉は誰かの個人部屋であるようだった。

目の前に階段が右側の壁と接着するようにあり、左を抜けると水場があるらしい。

......広いなあ。地図を見た感じ一部屋一部屋が大きい。

ここに住んでいたのは家族だったらしいが、なかなかどうしていい暮らしをしていたのではないだろうか。それに比べてうちの家と来たら、どっかの匠に改造して欲しくなるほど窮屈である。

 

田ノ中「みつけちゃんは随分と長考だねえ」

気がつくと田ノ中さんは私が持っている地図を覗き込むように、こちらの視界へ入ってきていた。近い。

みつけ「え?あ、すいません。ちょっと思いを馳せていたというか、なんというか......」

田ノ中「いやあ、大丈夫だよ。ただ、なんというかね......待つこと自体は問題ないんだけれど、突然喋られるとびっくりしちゃうね。俺意外とスリラーはダメかもしれない」

霊と話せるみたいなことをほざいておいて、何を言っているのだろうか。

田ノ中「ところでみつけちゃん、今日は何日だっけ?」

みつけ「田ノ中さん、それさっきも聞きましたよね?11月6日でしょう?」

田ノ中「......そうだったね!そう、今は11月6日だ。少し寒くなってきたね。みつけちゃんはその格好で大丈夫かい?俺はスーツだから平気だけど」

何をいっているのだろうか。

みつけ「秋なんだから、ちゃんと秋服着てますよ。なんか寒暖差激しいですけどね、最近」

田ノ中「そうかい。それならいいんだ」

 

ノブを回して少しだけドアを開ける。

暗い。

 

みつけ「たた田ノ中さん......暗いです」

田ノ中「みつけちゃん、落ち着こうか。空き家で電気が点いていたらそれこそ事件だよ。ここはとっくの昔に電気が通っていないからね、ほら、懐中電灯とペンライト。たくさんあるし電池の替えもあるからバンバン使ってくれたまえ!さあ、準備のいい俺に感謝しながら探索を始めようか」

みつけ「くっ!ありがとうございます」

 

なんということだろう。あまりにも当たり前だったがここは空き家である。電気もガスも、勿論水も通っていないのだ。さっきまでは玄関にいたから、外からの光で先が見通せていたが......。ここから部屋のなかを探索するとなると、人工の光だけが頼りになりそうだ。

窓を開けて陽光を取り込めばいいのではと思っていたけれど、現場保存という点で見るとあまりよろしくない行為である。

お日さまの恩恵を今になって感じながら、私は泣く泣く懐中電灯のスイッチをつけた。

 

みつけ「う~ん......汚い、ですね。こっちは机と、椅子と、ああテレビ......。典型的なリビングですね。テレビ結構前の型っぽいですけど」

田ノ中「家主がいたころとなると何年前のものになるのだろうね。ちゃんと点いたら意外といい値段するかもしれないよ。まあ、電気は通ってないんだけど......おや?」

 

お互い別方向に光を向け、どんな状態なのか探り出す。なんとなく泥棒のような気分だ。

 

田ノ中「みつけちゃん、みつけちゃん、ちょっとおいで」

みつけ「なんですか?」

 

光を田ノ中さんの方へ当てると、端で緑のスーツから伸びた手がおいでおいでをしている。

田ノ中「見てごらん、ちょっと興味深いものを見つけたよ」

みつけ「それは......」

 

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金継ぎ

99のものがあると、100にしたくはないだろうか。

100が完璧な数値というわけではない。

今テキトーに、キリのいい数を出しただけだ。

しかしキリのいいものというのはなんとなく綺麗に見える。

私は綺麗なものが好きなので、できるならば、0か100でありたいのだ。

 

しかし!

しか~~~~し!

 

それはいかんのである...

100まで頑張ってはいかんというわけではない。

完璧主義の人はマジに頑張って100までやるだろうし、努力や才能やら何らかの理由で73.33333333...とかの気持ち悪い数値になってもよいのだ。

そう思っていないと、ゴールだけが賞品になってしまう......というのが私の持論であった。

 

私は無駄にプライドが高く、自己愛やら自尊心がエベレストである。

色んな人に「へかはナルシストだよね」「ダメな自分とか言ってるけど許してるんでしょ?結局甘えじゃないか」「人をいつも見下している」と言われた。

えっ...書いてて思ったけどまあまあここまで言われるの私何したんだっけ...

実際半分くらいはその通りだとホントに思っていて、完全に開き直ってしまっている。

ダメな自分を許しているくだりなんかもうその通りである。

他の誰にも許してもらえないほどダメならば、まあせめて自分くらいは許してやろうという気にならないか?

というかそこまで自罰的に生きたとして、行き着く先は袋小路の上に酸素なくしてバタンキューがいいところだ。

バタンキューしておけと要するに言いたいのである、私が嫌いな人は。(そらそうだ)

ナルシストもまあわからんことはないが、人を見下しているは本当にわからない。

多分そう言った人は私のTwitterやらブログやらトークやら見てもなんでもかんでもまたこいつ上から目線だよ!いい加減自分の立場弁えろよ!と思っているであろう。

実をいうと、ブログタイトル『斜め上から目線』はそこから取ったものである。

上から目線なら、それなりに、斜め上にふんぞりかえっといてやろうと思ったのだ。

そうそう、へかという名前も女王陛下が元ネタだ。というかハンネを女王陛下にしていた時期があったのが、長いのでへかになっているだけである。者共大義であーる。

というかその下から目線も大概腹が立たないか?私はちらりとこちらを見やり金銭よりも価値のある何かを乞うてくる目が、どうしようもなく自分に似ていて大嫌いなのである。

瞳は心をうつす鏡だと思っているから、余計にそう思う。

私は自分の嫌いを言うことが最近無くなってきた。SNSだとなになにを嫌いだなんて言わないでください!好きな人もいるんですよ!なんてミュートやらブロックやらを知らない奴もいるが、別にそいつらに配慮している訳ではない。

単純に、嫌なことを思い出すのが嫌なのだ。

なのになんでこんなしちめんどくせえ話をしているかというと、荒んだ心の整理は過去の自傷に気づくことと同義であると思っているからである。

重い荷物を柔らかな地面からもちあげたことはあるだろうか?

カーペットやフローリングなどは柔らかいなあ。

高校生のとき、失恋話を友達にぽそぽそとSkypeで話していたことがある。

その時に自身が用いた例えがこれだ。

ああこんなことがあったなあと自覚して、それを整理しようと持ち上げたとき、私のフローリングにはその荷物の跡がついてしまっていたのだ。下敷きも無しにでんと置いてしまったから、凹みができてしまって、その形の輪郭が残っている。

よく心の傷は癒えないと言われているが、私の思う傷の形はそういうものだった。

傷といわれると手を切ったり足を擦ったりしたときのイメージが湧いてしまって、うーんそのようなものだろうかと常々思っていた。

ぽそぽそSkypeしながら思いついたその例えは自分のなかではすごくしっくり来ていて、何か思い出してしまうときは「どっかり座って手をついたら丁度その輪郭に触れていた」と思うようにしている。

もちろん隠す手だてはあるだろう。最近はなんかフローリングの傷を隠すクレヨンとかが売っている。この前母が買ってた。

けれども凹みがあったという事実は塗り込めることで浮き彫りになる。

それに、そもそも荷物をどっかり置かなかったらいい話なのだ。

けれども情動を警戒して浮き沈みなく生きることは、とても難しくまたドラマチックではないだろう。

私は鏡のような水溜まりより、雨が降ってしっちゃかめっちゃかになっている池を見てる方が好きなのだ。静かに暮らしたい吉良的ヒューマンはそうしたらいいんじゃないのかな...(適当)。

 

久しぶりに文章を考えて、少しすっとした。

何が言いたいかというと、なんということもない。

凹みはそこにあるが、その輪郭だけが場所ではないのだ。布団の上に横向きに転がってころころしてみたら、もう座標は違う数値を示している。

それに、こんな激ウマ例え()を言えるのにも関わらず残念な人間性で不興を買っているような奴もああ楽しく生きたぁいつって楽しみたそうにしている。

 

つまり......楽しんだもの勝ちだ!!

金継ぎしたお茶碗ってカワイーし!!!!!

I  WIN!いぇ~~~~

 

秋は秋刀魚とオーシャンズ8

オーシャンズ8のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8/31、弟が家でヒンヒン言いながら読書感想文を書いている間私は単発バイトに繰り出していた。

五時起きの肉体労働である。

ほこりと段ボール...変な虫...あと汗...

しかし今日に限って、それは何の苦にもならなかった。

それはなぜか?

 

オーシャンズ8をレイトショーで観ることが決まっていたからだ。

 

オーシャンズ8は大切なことを教えてくれる。

女の着飾りかた、自分の中のカッコいい、そして嘔吐の仕方。

大切なことはオーシャンズ8が大抵教えてくれる。

私はよく、人に自分がハマってるコンテンツを教え そいつがまんまとそれにハマっていく過程を楽しんでいる。

この悪魔のような道楽をなぜ続けているのだろうと思っていた。

オーシャンズ8を観た今ならわかる。

特技だからだ。

 

軽快なテンポで流れるストーリー、次々とスタイルを変えていく8人の女。

さ、サイコー......

今夏を締めくくるフィナーレに相応しい。

ダチとハンバーガー食ってから観たのがよかった。

エンドロールの後に拳を合わせた。

 

全員が全員何かしらの『特技』を用い、用意周到に練られた作戦が実を結んでいく過程はサイコー~~~~である(語彙がないので誉め言葉がサイコーくらいしかない)。

 

よくある「お互いの弱いところを補いあう」みたいなシーンが印象的に描かれていないのが個人的に素晴らしかった。

アドリブがきかずにえーあーうー...ってなったり、機械音痴でとりあえずモニターぶっ叩いてみたり、確かにそういう弱ったシーンはあったけれど「太陽光が見たいのね?」「叩いても無駄」と一言で状況が終わっていたのだ。そう...そうなの...確かに弱さを補うことで生まれる絆もいいんだけど、自分のできることをお互いやった結果歯車が噛み合ったってのがホンマに...よかったんや...

 

服装やメイクも素晴らしかった。エンドロールの協力ブランドでぶっ倒れてしまう。

ナインボールがま~~~~じでかわいい。髪の毛あげてるのかわいい~♪とか思ってたらドレスアップ姿で度肝を抜かれた。いやみんなかわいい。

ダフネ(アホと思われている女優)がアンハサウェイなのもスゲーわかるしアンハサウェイの使い方が...よすぎた...私だったらアンハサウェイに逮捕されたらずっとおとなしく待ってる...まだかとかそういう待てができねえからとっ捕まるんだよお前は...

そしてルー様。 ルー様は...

......

すき......

「あんた面白いね。オーシャンズにならない?」って夢小説がほしい......

オーシャンズにならない?などというアホっぽい台詞をルー様は言いません

 

ママは家庭が...子供が...となりつつ一番働いてたしコンスタンス..コンスタンスのユーチューブ見たい...IDほしい...帰りな...妹ちゃん...

アミータはちゃっかり出会い系でくっついてるし(別に男は要らないわ!みたいな映画じゃないのもよかった 要る奴もいる)でびー...

デビーは作中幾つの罪を重ねたかわからんレベルで技が完成されている...

デビーはホンマに魅力的だった。悪い大人は魅力的なのだ。

 

サイコーだった......

今は日付が変わって9/1

夏の終わりであり、秋の始まりである。

皆もいい女とはどういうものか知りたくはないだろうか?これを読んでいる人はもう知っているかもしれないが。

 

オーシャンズ8は私たちを八歳の女の子にしてくれる。

是非、まだ観てもないのにこれを読んでしまったワンちゃん大好き野郎の方は劇場へ足を運んでほしい。突然の謎罵倒の意味もわかるからだ。

私は今から晩酌と洒落こむ。

こんな夜中に甘いお酒なんてどうして?

 

そんな時ってない?

れでぃおとーく

はじめました。

 

 

という報告。

1日一回が目標だけれど、忙しかったりすると日付が変わっている可能性がある......

できるだけやってく。

 

Twitterでとある方が面白いよ!と宣伝していたのをきっかけに始めたが、一気にオタクが参入してしまい前からのトーカー(ユーザーを示す語)を困惑させてしまっていた。

申し訳ない。

 

細々とやっていきたいのお...

 

私と同じ時期にやり始めた人で新着は溢れかえっている。

何人消えるかなあと冷静に思う自分がここに......。

6

なにはともあれ周囲をチェックだ。
開かれた扉の奥には暗闇が広がっている。
密室だったためかむっと重く熱い空気が少しずつ流れ込んできて、非常に気持ち悪い。
扉のガラスには蜘蛛の巣が張っており、ここが人を出迎える場所ではなくなっていたことがよくわかる。
外壁は煉瓦...風?だろうか。古ぼけていてよくわからない。

田ノ中「みつけちゃん?きょろきょろしてどうしたの」
みつけ「ああいえ......古いなあ、と思って」

そう言うと田ノ中さんはにっこり笑って先に扉の先へ入ってしまう。

田ノ中「怖くないよ!お守りも渡したろう?ほーらほらほら、みつけちゃん、怖くないよ~~」

ちょっとムカつくけど、実際二の足を踏んでいたのは事実だ。先陣を切ってくれたお陰で緊張も少しほぐれた。

みつけ「......ありがとうございます。ここ、電気通ってるんですかね......」

そう言いながら私は玄関を潜ろうとする。

かさ。

足がなにかを踏んだ。

みつけ「え......?」

さっきまでは無かった、ような気がする。
いいや、絶対に無かった。
こんな......紙切れが落ちていたら、絶対に気づくはずだ。

(誰かのメモ を手にいれた)

メモを拾い上げると、咄嗟に中身が目に入る。

『ひ さ し ぶ り』

みつけ「............」
田ノ中「みつけちゃん?その手に持っているものは......ちょっと貸してみたまえ、はやく」

放心状態に陥っていた私から、素早く田ノ中さんはメモを奪い取る。

田ノ中「......みつけちゃん、大丈夫かい?見た感じただの紙切れだけれど、何かあったのかな?」
みつけ「た、ただの?......でもさっきまではなかったです、こんなの。しかも、なんか......久しぶりって、どういうことなんでしょう」
田ノ中「久しぶり?久しぶりって?これに書かれていたのかい?」

田ノ中さんの言葉に驚いて、彼の手元を見やる。
なにも、書かれていない。
白紙だった。

田ノ中「......みつけちゃん。これはね、君が持っていた方がいいかもしれない。いや、本当はよくないんだけれど......本当に文章はあったんだね?うん、そうか。なら、その文章の主は俺には見られたくないのかもしれない。それかみつけちゃんに見せたいのかもしれない。どちらにせよこれはヒントだ。必要なものだ。嫌な気持ちになったろうし、恐ろしくなったろうけど、着いてきてくれるかい?君はさっきまではお手伝いさんだったけれど、ここに来てようやく存在理由ができてしまった。......とっくに、ここに来ることはわかっていたのかもしれないね」

田ノ中さんの長台詞もきちんと頭に入ってこない。
あったはずのものがなくなった、ただそれだけの事が酷く恐ろしい。
好奇心は猫を殺す。

田ノ中「......先に言っておくね、みつけちゃん。ここではね、殺人事件が起こったんだよ。それを俺は知っている。みつけちゃんは知っている?」
みつけ「え......」
田ノ中「騒音の犯人は分かっている。ここで殺された人がそうだ。その人が起こしたんだ。いいかい、よく聞いて。きっとここでは君が知りたくないことを知るだろう。それでも、知ること自体は悪くないんだよ。知って、それでどうするかなんだ。......さあいこう、ここは日が照っていて眩しいからね。ずっといると目が慣れにくくなってしまう」

殺人事件で殺された人が騒音を......。
いわゆるラップ音、というやつだろうか。
それは確かに田ノ中さん案件だ。
一周回って落ち着いてきたのか、脳はゆっくり回転をはじめる。
知りたくないことを知るって、どういうことなんだろう。
知って、それでどうするか......。
田ノ中さんはもう何か勘づいているんだろうか。

突如現れた不安を押さえつけるように、ポケットにいれた石をぎゅっと握り家のなかに入る。
ホラー映画のように、扉は閉まりやしなかった。
けれど、振り返ったその光景は化け物の口の中から見たそれのようで、どうしようもなく後戻りができないと思い知らされた。

田ノ中「ここの間取りは資料にあるよ。さあ、どこから見ていこうか?」

みつけ「そうですね...」

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なえぽよ

なえぽよだよ

 

あのね 昨日一昨日ね

ダチと泊まりにいったんだ

スゲー大人数でね

 

楽しかったんだよ~~~~

楽しすぎてな 後が辛かった

そのあと諸事情で写真を撮られたんだけど

私写真撮られるの嫌いなんだよ

私の死後 私の写真は全て顔がなくなるか発火するかの勢いで嫌い

ほんでそれでメチャ魂吸われてな

その後ダチと再会できて

再会できたから今ここにいるけど

再会できなかったらなえぽよのまま悲しみの海にダイブしてた

ダイブイントゥ気持ちブルー

 

で帰ってきて その日の夜はまだよかった

疲れてるから寝たもんすぐ

 

で 今じわじわ来てる

楽しかった~~~~

 

やだ~~~~

 

やだ~~~~もう メチャ楽しかった~~~

 

 

辛いなあ

そんでな 辛いやろ こんなアホみたいな文書いてさ 限界が見えてるやろ

なんだけどさ それだけじゃないんだよ疲れてるのは

 


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やだ~~~~

 

モバでもやってるのに今 イベント

 

握野 多くない?

 

というかFRAME多くない?

私今年からの新人だけどな

昔のイベントを順番に見ていって これおかしいぞとなってるよ

わからん なにがどうなってる

これからサード円盤も発売されるというのに

アスランさんのSSRは秒読みだってのに

虎牙道SSRもすぐくるのに

モバ サイバネはどうしたんだよ

ベスゲも控えているのに

握野予約が詰まってるのに

ハ~~~~ァァ

担当Pなのにこんな 担当の仕事が沢山あるのに それを喜べないのホンマに嫌

楽しく生きてえなあ 楽しく生きるコツを知りたい 最近楽しくできてたと思ってたけどな

 

あっでも今度オーシャンズ8観に行こっていわれたから行く

秋にはストリートの集いもある 円盤も発売される 生き抜くしかない

この酸素の薄い社会を 息がしにくい

やだ~~~~もう ハ~~~~ァァ

今はまだ想像できない未来でも信じるしかないんだよな......

孤独も知ってるから絆もわかるよ

そう...握野はいつもいいこと言う...たまにトンチキかますけど...いい奴だからいつもいいこと言う...でもなえぽよのままだよ...

 

ぽよ...

5

これまでのあらすじ
糸口探偵社で事務員バイトをしている照島みつけはひょんなことから胡散臭い探偵·田ノ中今真と共に空き家での奇妙な相談を聞くことに。七夕近くから一ヶ月近く続く謎の音。依頼人·伊沢凪の不安げな表情に、みつけは同情の念を覚えるのだった。

 

 

 

田ノ中「さて、伊沢さん。一通り話していただいたわけですが......率直に言いまして、かなり変な話ですね。ええわかります、ですから私のもとに来たんですよね?」
......?妙な言い方だな。
私のもと、なんてまるで田ノ中さん個人に宛てた依頼みたいだ。
伊沢「はい、その......本当に、いらっしゃるんですね。心霊現象限定の探偵さんって」
みつけ「え」

はぁっ!?

田ノ中「まあよく存在やら人格やら神経やらを疑われていますがね。伊沢さんは疑いながらもここまで来られたのですから、有り難いことですね。そう思わないかいみつけちゃん?ね、そうしたら俺もきちんと応対するんだよ。ハハ、何事も半信半疑でいれば、都合よく生きていられますからね」
みつけ「いやいやいやいや......えっ!?何!?し...心霊!?」
戸惑いのままに思わず叫ぶと、伊沢さんが意外そうに目を丸くする。
伊沢「えっ、あの......もしかして、知らないんですか?」
みつけ「そんなの勿論存じあ」
田ノ中「あっはっはっは、な~~~~に言ってるんだいみつけちゃん!」
突然大笑いした田ノ中さんは勢いのまま私の肩と組んでぐっと押し下げる。
田ノ中「......中野堂さんの限定水まんじゅう!」

伊沢「......あの......」
みつけ「存じ上げておりますとも」
田ノ中「その通りでございますとも」

 

田ノ中「......では、話の区切りもついたところで行きましょうか、問題の館へ」
みつけ「今からですか?その、私こういうのはわからないんですけど許可とか要らないんですか?」
田ノ中「時は金なりというんだ!それに許可ならとっくの昔に取っているんだよ。忘れたかい?それとも知らなかった?」
失礼な人だ。
伊沢「あの、私はどうすれば」
すっくと立ち上がった田ノ中さんを見上げ、伊沢さんは震えながら後に続こうとした。
田ノ中「ああいえいえ、外は暑いですからね。伊沢さんは心地よいこの応接間でゆっくりなさっていてください。流石に依頼人を現場に連れていくことはできないのですよね......とは言うものの現場の隣がご自宅なのですから、捜査していれば嫌でも耳に入ってきてしまいます。なので今帰宅していただくのは困るのですよ。ええもう、こちらの都合で申し訳ありません。ですがここには本もありますし、ネットカフェ気分でいかがでしょうか。一階の受付嬢に言えば大抵のものは用意されますよ。みつけちゃん、出るとき流石さんにジュースとかお菓子とか頼んでおくんだよ?」
伊沢「あ......え......は、はあ......」
一気に捲し立てられた伊沢さんは、内容もきちんと噛み砕けないままその場に居座ることを余儀なくされてしまった。
なんなんだこの人は。

田ノ中「ところでみつけちゃん」
みつけ「はい、なんですか?」
田ノ中「今日は何日だっけ?」

......なんなんだこの人は。
みつけ「8月10日でしょう?」
半目でなげやりに答えると、田ノ中さんは静かに肩を竦めた。
田ノ中「そうかい


──屋敷前──

みつけ「う......うわ、いかにもって感じですね......」
屋敷は荒廃しきっており、煉瓦造りの塀は土まみれ、門の隙間からはよくわからない草が延びている。おそらく中庭だったであろう場所はもはや草原だ。奥の屋敷には当然ながら明かりひとつなく、暑い夏の昼下がりとは思えないほどの陰鬱なオーラを放っている。
ほんとに行くの、これ。
田ノ中「みつけちゃん、さっき渡したものは捨てていないかい?」
みつけ「ああ...これですか?」

(所持品:透き通った石が追加されました)

田ノ中「そうそうそれ。絶対に離しちゃあいけないよ。」
みつけ「なんなんですかこれ?ルーペ......ではないですよね。ガラス?」
田ノ中「硝子よりいいものだよ。これから行くところは恐いからね。みつけちゃんは初めてだろう、気休めだとは思うけれどお守りくらいはと思ってね」
そうだった!
今からいくのは幽霊......がでるかもしれない空き家でこの人は心霊現象限定の探偵なんだった!
いやというか!
みつけ「心霊現象限定の探偵ってなんですか!!!!」
田ノ中「そのままだようるさいな~。俺はね、ギフトを売っているんだよ。心ある霊とお喋りができるし、仲良くできる。だから探偵社に来た胡散臭い依頼を本物か偽物か判別して、本物だけを引き受けているのさ。我をなくしたやつなんて、生きていようが死んでいようが意志疎通不可能だけれどね!」
ギフト。お喋りができる。本物の胡散臭い依頼。
だめだ、頭が混乱してきた。一度に捲し立てられると本当に何をいってるかさっぱりわからない。
みつけ「というかそもそも幽霊っているもんなんですか......」
そうぼやくと田ノ中さんは目を剥いて大爆笑し、それはもう完璧な笑顔で言い放った。
田ノ中「いないと困る!」
みつけ「私も困ります......」

 

田ノ中「いやあ、散々な状態だとは聞いていたけれど、酷い荒れ具合だねえ!警察は捜査のとき現場を保存しなきゃいけないんだっけ?こんなに荒れちまってたら見つかるものも見つからないよ。保存するなら伸ばすなよ。そう思わないか......うわ俺今なんか踏んだ?」
みつけ「こればっかりは田ノ中さんに同意です......門までの道も雑草だらけじゃないですか!ああ虫いる絶対......」
ぎゃーぎゃー言いながらなんとか屋敷の扉にまで辿り着く。
扉の鍵はかかっていないようで、軋む音を上げながらも思ったよりは軽い感触で開かれていった。
さて......

 

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